易しいのか難しいのか
2011年07月15日
宿題や授業中に取り組む課題は、易しいほうがいいのか? 取り組む塾生側にすれば、易しいほうがやりやすいし、時間もかからないので、易しいほうがいいのであろう。
ただ、教える側からすれば、「易しい」と感じるレベルの問題演習をしても、力を伸ばすことはできないと感じている。もちろん、「易しい」と感じるレベルの問題演習は必要だ。理解を定着させるためには。
ただ、一人ひとりの力を伸ばすという観点においては、ちょっと難しめの問題に取り組ませるほうが、力は伸びる。ある程度の負荷をかけないと、力は伸びない。
例えば、スポーツでも「弱い」と感じるようなチームと試合をしてもたぶん力は伸びないと思う。勝ってしまうだろうし、それで満足することもあるからである。力を伸ばせるのは、自らよりも格上のチームと対戦することによって、だと思う。
おそらく負けることが多いと思うけど、その「負け」の中から、敗因を分析し、その原因を修正し、強化につなげることができる。
勉強も同じで、力を伸ばそうと思ったら、ちょっと難しめの問題に取り組むことが肝心。もちろん、解けなくてもいい。その解けない問題を解けるように勉強すればいいのである。成績が伸びる生徒とそうでない生徒の分かれ目はここである。
伸びる生徒は、解けない問題を解ける問題をできるまで解いたり、質問したりして解決しようとする。その過程が、実は一番力が伸びる。そうでない生徒は、「難しいから・・・」とあきらめるか、単に答えを合わせてそれでおしまい・・・。
この夏休み、現状に満足することなく、どんどん上を目指して欲しい。