夏の成績アップ実例③
2012年07月13日
「夏期講習」開講まで1週間になりました。
さて、恒例の「成績アップ実例③」です。
「受験勉強」でも何でも大切なのは、実は、基礎基本です。基礎基本と言っても、それだけやればいというわけではあり
ません。理科で言えば、「なぜそうなるのか」がきちんと理解できていること、数学で言えば、「用語の定義、公式が理解で
きていること」、社会で言えば、「用語の意味する内容が理解できていること」などでしょうか。 よくあるのが、一問一答形
式ならできるのに、理由を書いたり、記述形式で答えたりする問題は苦手という場合。 単に用語を覚えているだけのこと
も多いのです。ですから、用語の説明もうまくできないのです。 その基礎基本を身に付けるのに最適なのが、教科書で
す。 教科書には練習問題が載ってないから、といって軽視するのは問題ありです。問題は、問題集をやれば解決しま
す。ですが、先に述べた基礎基本の習得は、教科書がベストです。
過去に、中3生で、「診断テスト」が平均点そこそこの塾生がいました。低迷していたのです。本人は、もっと点を取りた
い、という希望が強いですから、周りの友達がやってるのと同じような勉強をしています。ですが、それは、その塾生には
ベストではないと私は判断して、基礎基本の定着のために教科書をまず徹底的に読み込ませました。理科・数学・社会・
英語です。そして、疑問点はすべて解決するように指示を出したのです。1ヵ月以上、教科書メインで頑張っていました。
その後の「診断テスト」では、徐々に点数が上がり、下がることがありませんでした。他の塾生と比べると、圧倒的に問題
を解く量は少なかったですが、これまで中途半端だった理解が、どんどんつながりだしたのだと思います。結果的に、第
一志望の高校に合格しました。
成績が低迷している場合に多いのは、問題を解くことばかりに時間を費やしてしまうことです。大切なのは、もっと基礎
基本的なことなのですが、目先の点数にばかり目が行ってしまうので、なかなかその勉強法を変えられないのだと思いま
す。
スポーツで言えば、大会で勝ちたいがゆえに、実戦形式の練習試合ばかりやってるということでしょうか。 大切なの
は、そのずーっと前段階の基礎的な練習、筋トレとか、走り込みであるにもかかわらず、です。
ですから、時間がとれる夏休みには、苦手科目は基礎基本からの取り組みも必要でしょう。
* 成績アップのポイント③ ⇒ 「特に苦手科目は、夏休み中に基礎基本の定着を!」