塾長の授業日誌

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自分で自分を教える

2013年06月06日

 三木高校のテストが近づいてきて、自習室も午後4時半ごろから満席になる。それはいいのだけれど、質問も多い。順

番に答えてるけど、個々の塾生の理解度に応じて、同じ問題でも、教える度合いを変えている。考え方など、少しだけ教

えて、「あっ、そうか!」という場合には、そこまでしか教えないし、逆に、答えに至るまで教えないといけない場合には、最

後まで教える。

 

 教えるにしても、一方的に教えるのではなく、どこまで理解しているのかを確認しながら、教える。教えるだけではなく、

「どうして?」、「これからどう解く?」などと投げかけながら、教える。そうすると、塾生自ら、「これはこうで、ここからはこう

で・・」というふうに、私に説明するようになってくる。こうなってくると、(つまり、私に説明できるようになってくる、と)、解決

は早い。 ちょっとヒントをあげただけで、解けるようになってくる。

 

 最近、塾の通路で、長椅子に座って、友人に解法を説明したり、ブツブツ言いながら勉強してる塾生をよく見かける。そう

した行動を止めることは全くしない。最高の学習法だからだ。他人に(自分も含めて)、説明して、理解してもらえる、という

ことは、自分が完全に理解しているからできることなので、成績優秀者には多い。 

 

 是非真似てもらいたい学習法である。

 

 

 さて、報道によれば、「センター試験 廃止を検討・・・・」ということらしいです。代わりに複数回受験できるテストをやる、

ことを検討してるらしいですが、ただでさえ、高校の授業が進度的にキツイのに、よりキツくなるように感じます。また、複

数回受験ということは、各回の難易度の差もあるでしょうし、時期によっては習熟度の違いもあります。かえって、不公平

に思います。やはり、入試は1発勝負の方がいいように感じます。複数回のチャンスを与えても、有利な人はいつも有利

になるのですから。

 

 私が高校生の時、国公立大学を複数回受験できるようになりました。その1回目は、東大と京大が別の日程になり、双

方を併願できるようになりました。そして、両方に合格することも可能だったのです。結果として、両方に合格した受験生

の多くは東大を選び、京大は定員割れをしたのです.それに懲りた京大は、翌年から日程を変更。併願が無理になりまし

た。 (当時は、A日程、B日程といい、合格発表は、B日程の終了後に、A日程B日程とも行なっていました。ですから、

 両方に合格することが可能だったのです。現在は、「前期」「後期」制で、「前期」の合格発表は、「後期」の試験前に行な

 います。「前期」に合格して入学手続きをしたら、「後期」入試には合格できない仕組みになっています。)

 

 チャンスは1回の方が、それに向けて全力で取り組めるのです。「背水の陣」の方が、頑張れると私は思います。確か

に、複数回チャンスを与えて、各自のベスト結果を入試で用いることは、理解はできるのですが、それは自分一人だけで

はなく、他の受験生全員に共通なわけで、複数回受験が有利にはなりません。

 

 

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