香川県公立高校入試問題分析 【理科】
2016年03月11日
今日は、理科です。
問1 A (1) a は知識問題。教科書に同じような図があるので、覚えていれば解ける。
b も単なる計算問題。単位に気をつけて計算すればよい。
(2) 柱状図の問題。標高が同じなので、解きやすい。 a 凝灰岩の層で判断する。
b PとXは同じ柱状図になると予想されるので、容易。 c,d ともに知識問題。易。
B (1) a,b 知識事項、易。 c 低気圧の風の吹き方の問題、易。
(2) a ,b ともに易
問2 A (1) 図Ⅱのグラフから距離に対応する時間を読み取る問題。読みとった時間の平均を求めればよい。
(2) 何回も解いたことのある問題だと思われる。アと間違わないようにすること。
(3) 目の各部のはたらきで学習している。知識問題。
(4) ア~エより求めるのは、意識しての反応。反射を求めるのではないことに注意。
B (1) a,b,c 知識問題、易。
(2) 頻出問題、易。
C (1)(2)(3) 知識問題、易。
(4) 体細胞分裂と設問中に書いてある。同じものを選ぶ。
問3 A (1) a 水100gで、質量パーセント濃度が50% という設問条件から、安易に 50g溶けている、と考え
るのは間違い。質量パーセント濃度は、 溶質÷溶液×100 である。 したがって、まずは公式に
あてはめて、溶質を求めた方が良い。(この問題は、濃度が50%であるから、全体の半分が溶質
で、残り半分が溶媒と考えれば、公式に当てはめなくても暗算で計算できる) 109.2-100=9.2g
b 知識事項、易。
c アは溶解度についての記述であり、間違いやすい。ウもaと同じく濃度の考え方が分かっていれば、誤
りと気づくはず。 引っかかりやすい問題。
(2)(3) 知識問題、易。
B (1)(2) 知識問題、易。
(3) 実験結果からの考察。易。
(4) 化学反応式が書ければ解ける。入試までにも練習を積み重ねていれば、容易に解ける。
(5) 頻出問題。やや難。まず、表Ⅰから、完全に反応する 銀:酸素 の比を求める。それを用い
て、酸素0.40g(8.70-8.30)と結びついていた銀を求めると、5.40gとなるので、
8.70-5.40-0.40=2.90g
問4 A (1) 表Ⅰ、表Ⅱは、それぞれ電熱線P,Q単独の場合の電流と電圧の関係を示している。実験Ⅱは、PとQ
を並列回路にした実験であるが、並列の場合には、どちらにも同じ電圧がかかるので、回路全体に
流れる電流は、Pに流れる電流とQに流れる電流の和になる。
(2) (1)のグラフから計算すればよい。
(3) 電子の流れる向きと、電流の向きの問題、易。
(4) 実験Ⅲは、PとQを直列でつないだ場合。 実験Ⅱ、実験Ⅲそれぞれの回路図を書いて、電圧、電流を
求めたほうがよい。PとQの抵抗を求めたりする手間隙がかかり、解くのに時間がかかる設問。やや難。
(5) 電子がどこに存在するかを問う問題。電子の性質を知っていれば容易に解ける。図に惑わされない
こと。
B (1) 圧力の計算問題。公式どおりに計算すれば解ける。
(2) Xは浮いていることに注目。 浮力は、水中にある物体の体積に比例することを使う。また、X,Yの体
積は等しいことを(1)の図で確認しておくことが必要。引っかかりやすい問題。
C (1) 計算問題。頻出問題。
(2) エと勘違いしやすい。
(3) 位置エネルギーは高さに比例するので、考えやすいが、運動エネルギーは、力学的エネルギーの総
和から引いて求めることに注意。この問題の場合には、S点での運動エネルギーを決めれば、Qでの
運動エネルギー、Sの位置エネルギー、Pの位置エネルギーの順に求めることができるので、あとは
割り算すればよい。やや難ではあるが、入試までの問題演習の中で何回かは解いた事があると思われる
頻出問題である。
(4) 位置エネルギーは、質量と高さに比例することが分かれば、容易。
(5) 設問中にヒントがある。「エネルギーの関係から考えると」がそれである。つまり、力学的エネルギー
保存の法則より、位置エネルギーと運動エネルギーの和は一定であり、位置エネルギーは高さに比例
するから、高いほど運動エネルギーが小さい。したがって、高さが高いほど速さは遅くなる。
(全体) 問題量が多いので、てきぱき解かないと、時間切れになったかもしれない。特に、後半の、化学・物理分野は
苦手な受験生も多いと思われるので、時間配分がカギ。前半の地学・生物分野は、標準的な出題なので、後半
で得点差が生じるのではないかと思われる。