高校受験と大学受験の違い
2016年12月13日
香川県の公立高校受験は、当然ながら教科書準拠で行われるため、教科書内容をまずしっかり理解して、暗記、そして問題演習していくことが第一です。首都圏の難関私立高校並みの難問も出ませんから、難問を勉強する必要もありません。教科書に沿って、勉強すればいいのです。
一方、大学受験は違います。ここでは、国公立大学や難関私大の一般入試に限って話を進めますが、高校受験と比べると、勉強量が格段に違います。塾生にも毎年聞きますが、「10倍違う」という塾生もいます。そもそも比べられないという話も多いです。勉強の質も違いますから。
高校受験は、はっきりいって、暗記で切り抜けようと思えば、暗記でどうにかなります。大逆転合格する塾生も多々いますが、最後は詰め込めるだけ知識を詰め込んで、合格できるのです。
でも、大学受験はそれだけでは無理です。暗記はもちろん必要ですが、それを使いこなしていかなければなりません。例えば、数学で2次関数の問題でも、中学レベルなら解法を暗記すれば、まずどんな問題でも解けますが、大学受験では、答に至るまで、それなりの思考力が必要とされます。それは、場合分けだったり、文字の扱いだったり、さまざまですが、これは日頃から訓練しておかないと、テストでは使いこなせないのです。
高校生が自習しているのを見ていると、教科書、問題集、辞書、参考書が山積みになっているのも珍しくないですが、そのくらいいろいろなものを参考にしながら勉強しないといけないのです。
また、そうした学習内容を定着させるには、時間が必要です。1回、2回では定着しないものも多いですので、何回も繰り返すことになると、時間がかかります。ですから、高校生になると、それなりに勉強時間も必要なわけです。入試直前期の高3生は、土日なら普通に10時間とか自習しています。大変かもしれませんが、傍から見る限り、普通にやっています。
だから、中3から高校1年になって、学習時間が減ったとか、1日に1~2時間とかしてないとかは、論外と思っています。そんな勉強では、授業についていけないはずです。ついていけたとしても、それは学校の授業についていけただけであって、全国のライバル受験生には並んでいるのでしょうか? 多分、並んでいないと思います。
目指すのであれば、やはり全国から受験生の集まる大都市圏の大学を目指すべきです。それなりに必要な学力は高いはずです。それを目指すことによって、自らの意識も高まるでしょうし、狭い範囲での競争が意味ないことに気づくはずです。