高校生の勉強時間
2017年01月21日
国公立大学、難関私大進学を目指している高校生の場合、それなりに家庭学習の時間は必要です。高校1年生でも、3時間とか4時間は必要では? と思っています。ですが、現実は、そこまでできていない高校生が多いです。
まず、一つ目の理由は、部活。私は、部活自体は否定していませんし、むしろ参加すべきだと思っています。問題なのは、部活を理由にして、勉強しないこと。「練習があるから、勉強時間がとれないかもしれません」、「試合があるので、今度のテスト範囲の勉強が十分にできないかもしれません・・・」などなど。 ですが、練習は毎日あるのではないですか? それなら、時間がとれない想定はできるはず。また、テスト勉強はテスト前だけやるのではないです。日頃からきちんとやっておけば、時間をかけたテスト勉強など不要のはず。そうした言い訳をする場合のほとんどは、勉強が後回しになっている。何のために高校に進学したのか? 部活をするため? それなら理解できる。どうぞ思う存分やってください。 でも、多分違うでしょ? 部活をやるために〇〇高校を受ける、なんて相談はめったにありません。大学進学を考えて、高校を選んだはず。単に逃げてるだけですよね? それでいいのですか?
それなら、やはり、勉強の時間の確保は第一だと思うのですが。時間がないなら、ないなりに、集中して取り組むとか、部活が終わったらさっさと片付けて帰る、とか。部活終わってだらだらなあなあで行動してるから、時間がないんです。そのあたりは、部活のメンバーも境遇は同じはずだから、協力してさっさと終わるようにすればいい。
二つ目の理由は、スマホとかゲームかな。報道されてましたけど、スマホが目にはいる範囲にあるだけでも、注意力散漫になるとか。確かに、私自身でもそう思いますね。ですから、仕事中は、見えないところに置いてますし、電源切ってます。不要ですので。 便利なものなので、上手く使えばいいのですが、遊び道具になってるようなら考えものです。それで一生をダメにしてしまうかもしれませんからね。高校3年間の学習で将来が決まる職種もありますから。医者や薬剤師なんかは、医学部、薬学部に行くことがどうしても必要ですので。そのための勉強ができなければ、その職には就けないのですね。数十年分の人生を決める高校生活だと思うのですが・・・。
三つ目の理由は、大学受験をなめていること。高校受験での成功体験を自信に思っていませんか? 確かに合格した経験は生かせるでしょう。大学受験でも。ですが、大学受験は全国区ですし、高校受験と比べたら難易度も格段に違うのです。高校受験と同じやり方で大学受験に臨めば、ほぼ100%成功しないでしょう。それだけ違うのです。要求されているレベルの違いは、日々の高校の授業内容からも分かるはずです。
高校で受験している全国模試でそれなりに良い偏差値をとっていても油断はできません。実は、都会の中高一貫校では受験していないところも多いですし、仮に受験していても上の学年の模試を受験していたりします!(高1生が高2の模試を受験)。 「え~っ?」と思うかもしれませんが、当然のことです。彼らは、高1時には、高2の学習内容を高校で履修しているからです。だから、高2の模試が範囲的にはちょうど良いのです。 良い偏差値とはいっても、母集団にそうした高学力集団は入っていないのですから、それが「良い」と判断していいかどうかは疑問です!!
とはいえ、こんな話は高校生当人たちは知らないわけで、生徒面談時やガイダンス時などで私の方から積極的に伝えています・・・。