選択肢が4つで正解が1つの時、正解を選ぶだけではダメ
2017年03月11日
長いタイトルになってしまいました。効率的な勉強をする方法の一つを紹介します。
テスト問題で4択は頻繁にあります。それで、正解を1つ選ぶわけです。こうした問題の場合、当然ながら正解になる選択肢を探すわけですが、残り3つの選択肢も検討することで、4倍勉強できます。
例題 俳諧を芸術として完成させた人物は次の誰ですか?、正しいものを一つ選びなさい。
ア 千利休 イ 松尾芭蕉 ウ 世阿弥 エ 狩野永徳
正解は、イです。知っていればすぐに答は探せます。
テストでは時間がないので、仕方ありませんが、自分で勉強しているときには、是非、他の選択肢も検討して欲しいのです。
「えっと、アの千利休は、茶の湯だね。時代は、確か安土桃山時代だったはず。ちょっと不安なので、教科書で確かめてみよう・・・。うん、合ってる。ついでにそのページに載ってる文化も見ておこう。同じ時代の文化はセットで覚えてたほうがいいし。姫路城、障壁画ね。写真も見て確認。えっと、安土桃山文化の特色は、豪華・雄大で活気にあふれる文化、か。よし、次のウの世阿弥。これは、室町文化。確か、能の合間に、狂言も演じられたはず。うん、合ってる。教科書では、金閣や銀閣も写真がある。雪舟の水墨画も同じ時代。で、最後のエの狩野永徳は、さっきやったね。障壁画だから安土桃山文化。」
という具合に、たった4つの選択肢からでもこんなに勉強を深めることができるし、関連性も学べます。単に、問題を解いて、「はい、正解。終わり」ではなく、ここまで勉強すれば、あれもこれも教材を買ったりしなくても、勉強を深めることは出来るのです。現に、成績が優秀な塾生ほど、教科書を調べたり、読んでいる時間が長いのです。