数学を捨てると選べる範囲が狭くなる
2018年06月12日
高校になって、数学の難しさに驚く高校生は多いです。中学校の時のように、見たことがある、解いたことがある、パターンを当てはめたら解ける、といったような問題が少なくなるからでしょうし、「場合分け」という難敵を攻略できない場合も多いからでしょう。
数学を捨てて、文系に進むという場合もあります。ですが、そうなるとほとんどの場合、私大文系になります。一部の公立大学などでは、数学なしでも受験できますが、数は限られてきます。また、早稲田大学の政経学部が、入試で数学を必須にすると先日公表しました。この流れが広がるかどうかは分かりませんが、私大文系でもそういう大学も増えるかもしれません。
話はずれますが、去年、今年と、大都市圏にある難関私大の合格者数は絞り込んで発表されています。政府の方針で、定員を大幅に超える入学者数がいる場合には、政府から大学への補助金をカットされてしまうからです。国公立大学への進学者、他大学への進学者等の手続き状況を見ながら、追加合格を出しているところも多いです。補欠合格者を数十名発表しておきながら、繰り上がり合格ゼロ(つまり、補欠合格でも入学できない)というところもあります。
模試でA判定やB判定をとった場合でも合格できない例もあるようですし、また、難化を懸念して、出願時にレベルを落として出願する例も多くなり、そうした大学もこれまでよりも合格しにくくなっています。
数学を捨てて、科目が少なくなったから楽かというと、そうではなくなってきています。