語彙力の差
2020年01月27日
中学生の個々の語彙力の差は、かなりあります。これは、25年以上もの間、生徒を指導してきて毎年感じます。25年前よりも、最近になればなるほど感じます。テレビとか、ゲームとか、スマホとか、まあいろいろ原因は推測はできますが、私が思うには、家庭での語彙力の差だと思います。
小学校や中学校の授業では同じ教科書、教材を用いて指導します。一斉授業ですから、学校の先生の話す内容もクラス全員同じものを聞くわけです。となると、学校の授業では差がなく、あるとすれば、学校内での友達同士の会話、部活内での活動、といったところでしょうか? 友人の話す語彙力が豊富であると、それに引きずられて語彙力も豊かになるかもしれません。
学校外となると、家庭にいる時間になりますが、その時間での差が大きいのではないかと思います。例えば、家族全体の習慣として文字に親しむ時間がある、例えば読書とか新聞の記事について話すとかですかね。また、テレビを見るにしても、その内容について家族で話すことがあれば、語彙力は増えると思います。ただ、「楽しい」とか「面白い」とか、そういった語の会話ではなく、主語、述語の伴った会話、相手の意見を引き出すような会話、そうしたものは大事に思います。
また、よくわからない語句が出てきたときに、辞書等で調べるかどうかも大きく影響してるように感じます。自習室にも、各種辞書は置いてますが、辞書を引いて調べる習慣のある場合には、語彙力はある場合がほとんどです。
これだけではないとは思いますが、語彙力の差があるのは確かで、これが今後の読解力思考力表現力重視の入試には大きく影響してくるものと感じます。