視野をもっと広げる
2020年12月14日
高校生と面談して、将来就きたい職業を尋ねてみると、身近なものが多いですね。医師、教師、公務員、薬剤師、臨床検査技師・・・。これらって、その職業についている人を実際に目で見ることが可能な職種だと思うんですね。目の当たりにできるから、その職業に就きたいと感じることができるんだと思いますが、世の中には、一般消費者からは見ることができない職種(会社)もたくさんあります。
例えば、塾では、私みたいに教える講師がいれば運営できるように思うかもしれませんが、実際にはそうではありません。コピー機の会社、そして修理担当の技術者、また、出版社、テスト会社、建物備品の修繕会社、保険会社、印刷会社、清掃業者、広告代理店、宅配便業者などなど多数の会社があって、塾を運営できています。ですが、これらの会社は、塾生及び保護者の方とは、直接接することはまずありません。要は、企業間でのやり取りです。
実際には、こうした企業間取引をする会社、職種はたくさんあります。ですが、一般消費者、塾で言えば塾生は、その存在をあまり知らない訳ですね。ですから、将来就きたい職種にそうした職種は挙がってきません。もしかしたら、そういう職種の方が自分には適しているかもしれないのです。
ですから、将来の進路とか職業選択の際には、いろいろな観点から見て欲しいのですね。目の前に存在するもの以外にも。幸いにも、インターネットでいろいろ調べることはできますから、より多くの情報を得て、選択の幅を広げて欲しいと思います。