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高校入試の昨年度「競争率」は、現実とは異なっていますからね。

2021年04月17日

これは、香川県の公立高校入試だけかもしれませんが、「競争率」について、注意事項をお伝えしておきます。

 

香川県公立高校の「競争率」について、香川県教育委員会が発表している「昨年度競争率」は、出願締め切り時の「競争率」であって、入試当日の「競争率」ではありません。実は、出願したものの入試当日には受験しない「欠席者」がいます。主に、高専の合格者ですが、こうした欠席者も含んだままの「競争率」を表示しています。

 

例を挙げます。

高松桜井 の例です。

【平成31年度入試】定員280名 出願313名  ⇒ 出願時競争率1.12倍

         入試当日の欠席者25名(つまり受験者288名) ⇒ 受験日競争率1.03倍

 

それで、翌年の高校入試の出願時に発表される、高松桜井の「昨年度競争率」には、1.12倍と表示されます。もちろん、「昨年度志願変更締め切り後」と記載されているので、誤りではないのですが、実質の倍率とは異なるのです。

例年、欠席者が多い高校は、高松桜井、高松西などです。来年もそうなるとは限りませんが・・・。

 

ほとんどの高校は欠席者は数名程度ですが、募集定員の少ない場合には、定員割れとなる場合もあります。過去には、三木高校(文理)でも、志願変更締め切り時では定員よりも多く出願者がいたものの、当日欠席者が複数名いて、定員割れになったことが何回かあります。ですが、それは、上記の通り、翌年の「昨年度競争率」には反映されないので、ご存じでない方も多いかもしれません。

 

じゃあ、どの高校に何人欠席者がいたのか、というのは知りたいかもしれません。実際、入試当日の夕方には県教委のHPに掲載されますので確認可能です。が、高校入試が終わると削除されます。出願者数や合格者数の情報は載ってますが、欠席者数の情報はありません。(今春の入試に関しても、出願者数や合格者数は、今日現在も県教委のHPに掲載されています)

 

私は高校別の欠席者数は毎年調べて、データ化しています。


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