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ひきだし

2024年09月30日

 「ひきだし」といっても、「解法のひきだし」のことです。

 

 高校生の数学を教えていると、よく分かるのです。スラスラ解ける生徒と、手が全く動かない生徒がいることが。教科書レベルなら、みんな解けますが、ちょっと難しくなって、例題にも載ってない様な問題に遭遇した場合、特にはっきりします。

 

 スラスラ解ける生徒は、「この解法がダメなら、この解法かな?」と次々に手が動くのです。「解法のひきだし」がたくさんあるのですね。一方、そうでない場合には、それがないから、全く進まない。

 

 じゃあ、「解法のひきだし」を増やすにはどうすればいいか?  さまざまな問題にあたって、まず解法を知ることだと思います。当然ながら、最初は解けませんから、解説解答を参照することもあるでしょう。それで構わないです。そして、それが使いこなせるように、反復して解き、いつでも解ける状態にする。それが積もり積もれば、「解法のひきだし」は増えていきます。ですから、どんどん解けるようになっていく・・・。

 

 「解法のひきだし」が増えていかない生徒は、単にやってそれっきりなのです。中学校ならそれでもどうにかなるのかもしれませんが、高校数学ではそうはいきません。

 

 これは、数学だけではなく、英語でもそうですね。英単語もそうでしょう。単語を10個覚えたからといって、すぐに長文が読めるようにはなりませんが、毎日10単語覚えていったら、1年で3650単語。いつからか長文が読みやすくなっているはずです。


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