香川県公立高校入試の仕組み(一般入試①)
2021年06月18日
香川県の公立高校に合格するには、まず入試制度を知る必要があります。
一般入試の場合、日頃の定期テストから評価される「調査書」 (いわゆる「通信簿」。学年末の成績を用います)、 「入試」の2つです。比率は、1:1です。
1:1ですが、単純に両方の点数を足すのではありません。「相関表」に当てはめて合否を判定していきます。「相関表」については、また別の機会に説明します。
まずは、「調査書」です。
中1段階から用いられます。満点は、以下の通りです。
学年 |
国語 |
数学 |
理科 |
社会 |
英語 |
美術 |
技家 |
音楽 |
保体 |
合計 |
中1 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
45 |
中2 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
45 |
中3 |
10 |
10 |
10 |
10 |
10 |
20 |
20 |
20 |
20 |
130 |
〔計算方法〕 中1 5段階評定通り
中2 5段階評定通り
中3 主要5教科 ⇒ 5段階評価×2 (各10点満点)
副4教科 ⇒ 5段階評価×4 (各20点満点)
合計 220点満点
計算式からも分かりますが、中3の比重が大きいです。中3の満点130点は、中1と中2の合計点の45×2=90点よりも多いです。220点満点に占める割合も、約60%あります。
中1+中2 < 中3
したがって、調査書については、中3時は重要であることが言えます。
例えば、中3時に英語で3 ⇒ 3×2=6
4 ⇒ 4×2=8 差は、2
保体で3 ⇒ 3×4=12
4 ⇒ 4×4=16 差は、4
評定が1上がるか下がるかの違いで、5教科なら差が2、副教科なら差が4 つくのです。
差が4になるというのは、中1や中2の時に、4教科分(例えば英数理社)で各4だったものを、各5にするのと同じですから、仮に中1、中2時の評定がよくなかったとしても、中3時に一気に引き上げることは可能な仕組みになっています。
もちろん、中1、中2の基礎があっての中3ですので、中1、中2段階で手を抜いていいという訳ではありません。
次回は、調査書の配点の中で、意外と見落としがちな点について説明していきます。